喜び、ひとつ

父と母が、この土日で一泊旅行へ行きました。

福島県、桧原湖(ひばらこ)近く
会津裏磐梯山が見える高原の宿・・・だそうです。

なんとも、よくあの母に似合い、
なんとも、よくあの二人に似合う場所だなぁと、
http://www.sikinomori.com/index.html
あたしはひとり、思わずくすくすと笑ってしまった。


両親ともに公務員。
母は数年前に退職したけれど、
父は今もまだ、神奈川県庁でせっせと働いています。

朝は七時に出てゆき
帰りは日付が変わります。

土日もどちらかは関内へ向かい
家には仕事を持ち帰ります。


それでも、
あの人は家の事を一番に気にして暮らしています。
昔も今も。


気づけばテレビは買い換えられ、
休みの時間ができるたび、痴呆とあちこちに病気を持つ祖母の世話をしています。


子どもたちが大きくなって家を出て、
父はOFFを作ることがうまくいかなくなってしまった、と
母はよく、心配のため息をつきながらあたしに言います。




母は、国に難病指定されている大腸の病気を患い、
仕事がままならなくなり、数年前に専業主婦になりました。

今は病気と付き合いながら、
油絵、パステル画、陶芸、ハーブ、太極拳・・その他諸々
趣味をとても楽しんでいます。


父は、そんな母の姿を見ているのが好きで、
母の作った作品を写メで撮っては、あたしに時々、自慢気に送ってきます。









去年の夏は、結局一度も休みを取れなかった父。

今年こそは、一泊でもいいからお出掛けしなね、と
あたしは父に無理やり約束してもらった。


両親が家をあけるという時には、
あたしはその間おばあちゃんと一緒にいます。
二人の兄よりも遥かに、あたしはおばあちゃんと”暮らしていた”時間が多いのです。


残念ながら、今あたしが夜に仕事のない日が土曜日しかなく、
結局日程が土日になってしまったので
父にとってはもともとお休みの日に旅行ということになってしまったのだけれど。
願わくば明日くらいは、有給休暇を使って夏休みを取ってほしいなと、思ったりもします。





昨夜は、夫も仕事後に、藤沢の実家にきてくれました。
3人分のご飯を作るのは珍しく、
食べてもらえる人が多ければ多いほど、料理はしがいがあるなぁと、
あらためて感じた夜でもありました。









父から、夜11時前にメールがきました。

「ありがとうね。
今日は暑い暑いと言いながら、土蔵座敷などレトロ感溢れる喜多方をまわりました。
おかやんは、運転手で飲めない私に代わり・・
(誰も頼んでないのに!)造り酒屋で試飲を繰り返しながら、スタンプラリーに夢中でした。
昼は喜多方ラーメン食べたよ。
宿は犬と泊まれるペンションで、小さい頃の君たちとのキャンプを思い出しました。
焼肉、馬刺しや自家製のがんもどき、・・当然、地酒もちゃんと美味しく頂きましたのでご心配なく。
あれもこれも、なっちゃんやサクちゃんのおかげと感謝しておりまする。
くれぐれもおばあちゃんのこと、よろしく。
明日は行き違いになるけれど、お礼は改めてということで、
二人とも本当にありがとさん。
なお、もう寝ているおかやんからは、お休みなさいと言っているような寝息があることを報告いたします。
ではでは、おやすみなさいませ。」




静かな喜びがひとつ

慣れ親しんだこの大きなリビングに

小さな雫のようにポツンと落ちた気がしました。




メールを打つのが異常に遅い父は
お酒を飲んで眠たいながら
この長い長い文章を頑張って打ったのでしょう。

相変わらず、ばかだなぁと笑ってしまいました。




父の還暦まであと2年。
今よりはもう少し、親孝行できる自分でありたいと思います。

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by flowerof_sun | 2009-08-09 14:36 | ポツリ。  

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