雨と連想と コーヒーとクラシックと

サァ―― ・・・・




窓越し

とても静かに 雨音が伝わってくる。


しとしと という表現でも

なかなか似合う雨だな なんて

妙に納得してしまったりして。





部屋の小さな目覚まし時計が

カッコ カッコ・・・ と

この静けさを台無しにしないよう

小声で 時を刻んでるみたい。

 
 
 
 
 
 



 
 
 
目を閉じて

想像を膨らます。



箱根で出逢った

小さなゼンマイ式の振り子時計を

記憶の引き出しから引っぱり出す。



コック・・・  コック・・・



こんな雨の日に

なんともお似合いだと思った。





午前九時

長針が ピン と起きあがるとき

小さな小さな二つの人形が踊りだす。

近世の庶民的な男女。


男はラフに羽織ったスーツに 麦わらのハット

女はレースの白いドレスに つばの広がった華やかな帽子



陽気な音楽が流れる中

2人は静かに仲良く踊る。














目を開いたなら

そこでおしまい。


目の前の小さな目覚まし時計が

カッコ カッコ・・・ と鳴らしてた。








温かいコーヒーを淹れながら思ったの。


ついこの前 友達と行った喫茶店

今日はあの喫茶店に行きたいな。


アンティークとクラシックの宝箱のような

小さな素敵な隠れ家に行きたいな。







それから
コーヒーをいただきながら気づいたの。


記憶の振り子時計の中で踊る男女の人形は

間違いだった。



正直それは覚えてなくて

私が勝手に重ねたのは

ルノアールの 「ブージヴァルの踊り」 に描かれた2人だったみたい。




私の記憶は物凄く曖昧で

しょうもなく頼りないのね。



けれど自由勝手につなぎ合わせては

一人想像の世界に浸るのがまた

何とも楽しくて仕方ない。





しとしと雨に アンティークの振り子時計がお似合いで

その振り子時計から流れる陽気な音楽と踊る男女が

ルノアールを連想させた。



暖かい陽のさす戸外で 踊りや食事を愉しむ人々の姿

階級もまちまちで みなが仲良くする姿



色彩も温かくにぎやかで

刺激的・・ではないけれど

彼の絵には好感を持つ。




頭の中で膨らんだ陽気なイメージが

現実の雨の世界をも 何だか楽しげにさせてくれる。









雨の日は

静かで幸せな楽しみがある。


雨は静かな

優しさをくれる気がするの。






今日はね

ようやく一歩 進めそうな日。

上手くいくといいのだけれど。   ^^



少しのドキドキと

少しのワクワクが

心地よい。





帰りに

あの喫茶店に寄ろうかな。



少々のブランデーを注いだコーヒーと

真空管アンプから流れる ボリュウムをあげたクラシックと。








今日という二度来ない一日を

この日に最も似つかわしい色に

染めてゆきたいな。

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by flowerof_sun | 2006-11-28 09:23 | ポツリ。  

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