薄茶色のコーヒーと

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            朝5時に 目が覚めた。

            

            高校の頃を思い出して
            心地よい5月の風を感じながら
            軽く走りに行こうかと 考えた。

            何年もそんな朝から遠ざかっていたから
            やっぱりちょっと
            億劫に感じて やめた。
            「ちがうな。」 って。


            
      



            大学の頃を思い出して
            気持ちのよい朝日を浴びながら
            カメラと一緒に散歩しようかと 考えた。

            これには気持ちも向いたのだけど
            気付ば 一眼レフのバッテリー切れ
            デジカメに一瞬目を向けて
            やっぱりちょっと
            気乗りしなくて やめた。
            「ちがうな。」 って。


            気を取り直して
            ペーパーフィルターに手を伸ばして
            美味しいコーヒーでも淹れようかと 考えた。

            少し気持ちがわくわくしたのだけど
            思えば 一昨日からコーヒー豆切らしてて
            手に取ったフィルターに向けて 苦笑い
            なんだかちょっと
            悔しくて 負け惜しみ。
            「ちがうな。」 って。






            結局

            今日の朝は
            ネスカフェの インスタントコーヒー。

            ポットのお湯があまりにぬるくって
            なんだかもう面倒で
            レンジでチン。

            ちょっと目を離した隙に
            気付けば沸騰。
            
            焦って取り出したけど
            今度は熱すぎて
            なかなか飲めなくて。


            でも
            なんだかちょっと
            悔しいから
            冷たい牛乳たっぷり注いで 納得。
            「よしよし。」 って。








            二階の ベランダのある窓を開けて
            窓際に座り込んで
            5月の風に吹かれた。
            朝日を浴びた。

            美味しいんだか何だか
            普段あまり飲まない薄茶色のコーヒー見て
            なんだか 笑った。



            とりわけ素敵な朝 とは言えないけど
            あたしらしくて 笑った。








            伸びをして
            深く息を吐いて



            心地よい風が
            向かいから
            抱きしめにやってきた。
            そんなあたしを 歓迎してくれた。






            同じ風が
            あの人や
            あの人のところも 吹き抜けてゆくのかな。
            この風は
            みんなのところにも 抱きしめにゆくのかな。






            やんわり幸せで
            嬉しくて




            とりわけ素敵な朝 とは言えないけど
            やんわり幸せで
            笑ったよ。

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by flowerof_sun | 2007-05-12 08:06 | ポツリ。  

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