おめでとうの スケッチブック


家につく頃には

酔いも完全に醒めていて



物が無くなった部屋で一人

久々のベッドに寝そべって

見慣れた黄色いカーテンを

ボーっと見つめてた



新入りの観葉植物が一つ

出窓で元気に育っていて

物寂しいからと母が

買ってきたのだろうと思った









一人だったから
とても悩んだけれど

だいぶ前から機会を見計らっていてくれて
せっかくわざわざ渡しに来てくれたその夜に

開かなきゃと思った

想いの綴られた
スケッチブック


”結婚おめでとう”






全て自分たちで選んできたにせよ

取り立てて何かしたわけでもなかったから

だからか余計に

みんなからのメッセージが

温かくて


とても とても
嬉しかった





そして何よりも
えっけさんに

彼の気持ちに

優しくて
広く温かく
喜びをくれる想いに


ただただ


ありがとう

ありがとう



”彼から貰ったドナルド達” は
特別
あたしにとっての宝物です

















なんていうか

とりあえず
汚い字に笑って





どういうわけか


沢山ある自分の名前に

無駄にどきどきして

すごい恥ずかしくて




”こういう事もあるもんなんか”

なんて

他人事みたいにして笑ってたつもりだったのに





彼がこのスケッチブックを
仲間の誰かに渡す姿や

ペンを手に
寄せ書きをする彼・彼女

筆を手に
詩を綴る彼に

素敵な手紙を拵える
彼女たちの姿


沢山の
大事な写真たち
懐かしい写真たち
みんなの顔


みんなが
あたし達宛てに綴る
想い



やっぱり
恥ずかしくて


笑ってみてたつもりが
少し泣いてて




なんだこれ

やばい
凄い嬉しいんだ  って


そこでようやく
分かった


















八年間を過ごしたあの部屋は

すっからかんになってでも

驚くほどに
落ち着くものだったけれど



行ったばかりの夜 既に
”帰る日”が待ち遠しかった

早く見せなきゃ
正治に 早く見せなきゃ  って

家に帰る日が
楽しみだった














帰ってきた日の夜
正治に見せたのだけれど

どうやら今日も
休憩時間に見たいからと
会社に持っていったようです









みんながいるから きっと

この家には

こうして柔らかな風が

吹くんだろな




きっといつか 必ず

一人ひとり面と向かって

ありがとうが

言いたいな







みんながいてくれて


だからここは

とても贅沢で
とても幸せな家庭であり続けるんだろな

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by flowerof_sun | 2008-05-30 12:56 | ポツリ。  

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