耳をすまし目をこらし

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耳をふさいでも
目をつむっても

警鐘は耳の奥で鳴りやまない
膿は目の奥で映しだされる

次から次へと
湧いて漂って流れてゆく



耳をふさがず
目をつむらず
それらをしっかりと見つめよう
受けいれようとしてきた
今まで
ずっと ずっと

自分に出来ることは・・ と
ずっと
あらゆる糸を紡いできた
動いてきた









2008年
雪の降るころ
糸の紡ぎかたがわからなくなった

満開の桜をぼんやり眺め
青葉の生い茂る季節がきて
糸を紡ぐことへの想いを手放した

紫陽花とこんにちはを繰りかえすころ
新しい恵みをいただき
その恵みを抱いて夏を越した

気づいたら
いくつかの糸がほどけてた
いくつかの糸をほどいてた

金木犀の風にふれるころ
ひとつ またひとつと
糸をほどきはじめた










耳をすまし
目をこらし


何もきこえないところを知った
空っぽなところを知った

ゼロのところ


ゼロのところで
全てが全て 一緒のよう

ゼロのところに
湧いて漂って流れてゆくものはない
彷徨うものはない







この世界
警鐘は鳴りやむことを知らず
膿は当然に生みだされ

それが日常で

それが情報から知るものか
肌で知るものか

いづれにしても
これが問題だ何が解決策だと
頭の中も心の中も
色音形で溢れかえる

それが日常で
日常をみな
抱きしめて 放さない









耳をすまし
目をこらし


そこは
なんにもない

あたしの大好きな
色も
音も
形も
香りも

”あたし”も



でも

全てが全て
ひとつのようで


紡ごう紡ごうとしていた想いも
無意味・・
存在しえなくて




あたしはそこのところに
在れるよう
今を生きたい




















ここらで大きな一歩を・・・
と思っていた矢先

また力強い風が
あたし達の背中を押しにやってきました







2008年
動けなくなったのは
”静をしる”ため だったか




早朝
玄関を出ると 冬の香りがします

真っ暗な道を歩きながら
君津にきたばかりのころを思い出した



こことのお別れも

近いようです

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by flowerof_sun | 2008-11-09 14:43 | ポツリ。  

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